みなさんのお家の猫はお水をきちんと飲んでくれますか?全然飲んでくれないと「大丈夫かな…」と心配になりますよね。
猫はもともと砂漠に住み、あまり水を飲まない動物だと言われています。しかし、水分不足になると脱水症状や腎不全などの病気を引き起こす可能性が高くなるんです。
今回は猫が水を飲んでくれない理由と、どうしたら飲んでくれるのか5つ対処法をご紹介していきます。
猫は水が嫌いなの?
猫の祖先は砂漠で暮らしていたため水不足でもある程度は生活できる体になっています。
とはいえ、実際のところ60%~80%は水分を占めており、人間でも平均60~70%が水分と言われているので水分を取らなくても平気というわけではありません。
猫の中には体が水を欲している場合でも水を飲んでくれないときがあるので注意が必要!飼い主さんはしっかりと水分補給できる環境を整えてあげることが大切だといえます。
猫に必要な水分摂取量
そもそも猫一日にどのくらいの水分を摂取するのが好ましいのでしょうか?
体重によって必要な水分量は違ってきますが、例えば子猫(体重400g)の場合は100~150㎖、成猫(4㎏)の場合380~400㎖と言われています。
あれうちの猫そんなに飲んでないような・・・と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は水分は餌からも摂取しているんです。
ドライフードの場合は約10%
ウェットフードの場合70%~80%
の水分が含まれています。
あまり水を飲んでくれない場合はウェットタイプの餌をあげるのも良いでしょう。
猫が与えてはいけない水とは?
ミネラルウォーター
愛する猫のためにいい水を・・・ということで
お店で売っているお水をあげている人いませんか?要注意です!
ミネラルウォーターには「カルシウム」「マグシウム」など
尿路結石や膀胱結石の原因となる成分が含まれています。
なので基本的には水道水で問題ないようです。
味の付いた水
塩分の多い水やジュースなどを与えるのも危険です。
塩分過多になってしまうと腎臓にかなりの負担をかけてしまいます。
花瓶の水
植物を育てている方は特に注意しましょう。
花瓶が倒れて水がこぼれてしまった・・・
もしその植物がユリ科でこぼした水を猫が飲んでしまった場合、
中毒を引き起こし死に至る場合もありますので要注意です。
水分不足によっておこる病気
慢性腎不全
猫が引き起こしやすい病気の中でも有名な病気です。腎臓は血液を作ったり調整したり、尿を作り毒素を排出するといったなくてはならない大切な部分です。
腎不全は上記の機能がうまく働かなくなり、死に至ることもあります。食欲の低下や嘔吐・下痢・体重の低下などの症状も現れます。
尿路・膀胱結石
水分をとらない状態が続くと尿の濃度が濃くなります。濃くなった尿は少しづつ固まり尿石へと変化し、この尿石が尿道や膀胱を傷つけ血尿の原因となります。
膀胱炎
尿石が頻繁にできるようになると膀胱が傷つき膀胱炎になります。排尿をするたびに激痛や血尿がでてきます。この状態になる前にお医者さんに看てもらうことをおすすめします。
猫に水を飲ませるための工夫
水が飲める場所を複数設置する
水を飲める場所を1箇所ではなく複数用意してあげましょう。
猫が良く行き来する場所やお気に入りの場所に設置してあげるとよいでしょう。
ウェットフードで水分補給
猫が水を飲んでくれない場合、ドライフードをウェットフードに変えてみましょう。
ウェットフードは液状のモノやゼリー状で水分が多く含まれているものが多いので、食事をしながら栄養と水分の両方を補給できます。
水のみ容器を工夫する
容器を変えただけで水をよく飲むようになったという例もあります。
また猫は流れている水に興味を持ち飲む傾向にある為、水が流れるような容器を用意しても良いかもしれません。我が家のちょこも水が流れる自動給水装置に変えた結果、以前よりもゴクゴク水を飲んでくれるようになりました。
【我が家のちょこがお気に入りの水のみ容器】
自動給水装置 「ピュアクリスタル copan コパン」
水が流れる機能+浄水器内蔵で水が常に綺麗な状態です。
通常の容器だと食事後のカスなどが浮いてあまり衛生的にも良くないですよね。水の入れ替えは1日1回 浄水フィルターの交換も月1回なので楽々です。
容器が傾斜になっているので以前よりも楽な体制で飲みやすくなったように感じます。
水の温度を変えてみる
猫は冷たい水より暖かい水を好む傾向にあります。
冷たい水は飲みすぎると下痢になる可能性がある為注意が必要です。
猫の体温に近い38~40℃くらいのお湯を用意して与えてみましょう。
水に味付けをする
猫ちゃんの中には水道水に含まれるカルキが苦手な子も多いようです。
一度沸騰させてカルキを抜いたり、浄水機能のある容器に変え工夫するのも良いでしょう。
また魚や鶏肉のゆで汁を少し足してあげるのもおすすめです。
この時注意したいのが味付きの物はNGということ。
塩分などが入っているものはさらに喉の渇きを悪化させるだけでなく体にも悪いのでNG!
まとめ
いかがだったでしょうか?
上記の方法を試しても水を飲んでくれない場合はすぐにお医者さんに相談しましょう。
少しの工夫で今まで全然飲んでくれなかったのにゴクゴク飲むようになったという事例もたくさんあります。猫が長生きする為にも水分補給はとても大事なことです。
水を安心して飲める環境づくりから行っていきましょう!