猫の健康と病気

ねこにワクチンは必要?

ねこ ワクチン
ひげ雄
ひげ雄
ねこにワクチンって本当に必要なの?
ひげ美
ひげ美
室内飼いでも打った方がいいの?

ねこちゃんを飼い始めると、ワクチンは打った方がいいのか打たない方がいいのか悩むことありますよね。我が家でも去年の夏からねこちゃん1匹(ちょこ)飼っていますが、飼い始める前までは、ねこにワクチンを打つなんて正直考えたこともありませんでした。

なぜなら、むかし実家で飼っていた3匹のねこちゃん達は1回もワクチンを打った経験がなかったからです。実際、3匹のなかのミーちゃんはワクチンを打たずして20年近く長生きしました。だから、ちょこを飼い始めた時はワクチンの必要性について疑問や不安ばかりが浮かんできて、打つことをすごく悩みました。

きっとわたしのように、ねこのワクチン接種について悩みを持っている方も多いと思います。なので今回は、これからねこちゃんを飼い始める方に、ねこのワクチン接種について獣医さんに聞いたことや自分なりに調べたことをご紹介できればと思います。

ワクチンの役割とねこがかかりやすい病気

ワクチンには、ウイルスや細菌に感染したときに重症化するのを防いでくれる役割があり、ねこも人間と同じでワクチンを打つことによってねこの感染症になりにくくなるという効果があります。ちなみに、ねこがかかりやすい病気には以下のようなものがありました。

  • 猫ウイルス性鼻気管炎
  • 風邪のような症状でくしゃみや鼻水、咳、鼻炎、結膜炎などが表れます。接触や飛沫で感染することが多く、よく「猫インフルエンザ」「猫コリーザ」ともいわれます。

  • 猫カリシウイルス感染症
  • よく猫風邪といわれる病気で、くしゃみや鼻水だけでなく、舌や口腔の上側に水疱や潰瘍ができることが特徴的です。主に、ウイルスを持ったねこの分泌物が鼻や口につくことで感染症になります。

  • 猫汎白血球減少症
  • 猫汎白血球減少症は別名「猫パルボウイルス感染症」とも呼ばれ、致死率の高いとても危険な病気です。体力のない子猫が感染してしまうと致死率は約70~90%ほどで、子猫から飼う場合は特に注意が必要になります。下痢や嘔吐、発熱が主な症状で、ウイルスが付着したトイレやゲージ、水飲み場、食器などから感染します。

  • 猫白血病ウイルス感染症
  • この病気はウイルスを持ったねこの唾液などから感染し、感染し病気を発症すると白血病やリンパ種、貧血、流産などを引き起こします。食欲不振や嘔吐、下痢、鼻水、体重減少などの症状が表れます。

  • 猫エイズウィルス感染症
  • この病気は進行速度がゆっくりで、感染してもなかなか気づきにくいことが特徴の1つで、感染ルートとしてはウイルスを持ったねことの咬傷によることが多いです。

ねこのかかりやすい病気には、このほかにもたくさんあると思います。中には感染すると命を落とす危険性の高い病気もあるので、もし万が一感染したときの重症化するリスクを減らすためにも、ワクチンは打った方がいいんだなと改めて感じました。

ちなみに我が家のちょこを担当してくださった先生はこのように言っていました。

獣医さん
獣医さん
室内飼い・室外飼いに関係なく、子猫から飼い始める場合は絶対にワクチンを打った方がいいよ!生まれたばかりの子猫には母猫からも貰った免疫があるけど、だんだん時間が経つにつれて免疫がなくなってくるんだ。

だから免疫がなくなる前にワクチンを打って、新しい免疫を作ってあげないといけないんだよね。成猫の場合は、年1回の接種が理想だけど、ねこちゃんの年齢や生活環境によって違ってくるから、かかりつけの病院にいって相談するのがベスト!

ワクチンの種類とお値段について

ねこのワクチンにはいくつかの種類がありますが、一般的なのは混合ワクチンと呼ばれるものです。1本の注射で、先ほど上記に書いたような感染症に対応することができます。

混合ワクチンには「3種」「4種」「5種」があります。

 
3種
4種
5種
猫ウイルス性鼻気管炎
猫カリシウイルス感染症
猫汎白血球減少症
猫白血病ウイルス感染症  
猫クラミジア感染症    

この混合ワクチンの他に、猫エイズウィルス感染症に対応した単体のワクチンもあります。完全室内飼いの場合は3種混合ワクチン、室外で飼育する場合・他のねこと接触する可能性のある場合には4種・5種混合ワクチンを打つことが一般的なようです。

ちなみに我が家のちょこは3種混合ワクチンを打ちました。

ワクチンのお値段は種類や病院によって異なります。一般的には3種混合ワクチンで3,000円~5,000円ほど、4種混合ワクチンで4,000円~8,000円、5種混合ワクチンで8,000円~10,000円位です。我が家の場合は3種混合ワクチンで5,500円でした。

ワクチンの副作用

ワクチン接種でわたしが一番気にしていたのが副作用でした。

接種後の副作用としてよく聞くのが、
元気がなくなる、ぐったりする
発熱がある
アナフィラキシーショック など。

副作用については不安はあるものの、打たなければ分からないので、何も起きないことを祈るばかりでした。幸い我が家のちょこは、1回目の時も2回目の時もちょっと元気がなくなるくらいで、食欲も旺盛。元気も数時間程度で回復しました。

ワクチンを接種した後は
以下のことを気を付けるようにとのことでした。

1. 接種後は2~3日は安静にしましょう
2. 激しい運動やシャンプー・入浴は避けましょう
3. 体調の変化に気づけるよう、注意深く観察しましょう
4. いつもと違った様子が見られたらすぐ病院へ相談しましょう

我が家のワクチン接種記録

最後に、我が家で飼っている愛猫ちょこのワクチンの接種記録を残します。はじめて猫を飼う方や、はじめてのワクチン接種を控えている方の参考になればうれしいです。

【ちょこのプロフィール】
生年月日:2020年5月3日生まれ
種  類:スコティッシュフォールド メス

【1回目のワクチン接種】
時期:2020年7月下旬
ワクチン:3種混合ワクチン

【ワクチン記録】
我が家にちょこが来たのは7月中旬。

生後2か月くらいの時にペットショップで一目ぼれしました。ワクチン1回目は、我が家に来てから初めての外出で動物病院も初体験。飼い主のわたしも結構緊張していたのですが、獣医さんがとても優しくて手際も良くて、診察室に入ってから健康チェックを終えて数分で接種は終わりでした!

ちょこはビビりな性格で、帰りのタクシーの中では終始震えていましたが、特に目立った副作用もなく帰宅してからはぐっすり眠って回復しました。

【2回目のワクチン接種】
時期:2020年9月上旬
ワクチン:3種混合ワクチン

【ワクチン記録】
2回目のワクチンは1回目のワクチン接種から約1ヶ月ちょっと経ってから打ちました。2回目も1回目と同様に副作用もありませんでした。

ワクチン接種のついでに、獣医さん耳掃除と爪切りもやってもらいました。お家でやるとなかなか上手くいかないけど、やっぱりさすが獣医さん!一切暴れることなく、おとなしくできてました(笑)

【接種したワクチンについて】
種類:3種混合ワクチン(ピュアバックスRCP)
お値段:5,500円
▽対応できる▽感染症▽
猫ウイルス性鼻気管炎
猫カリシウイルス感染症
猫汎白血球減少症