猫を触っていたら「ガブっ」っと手を嚙まれてしまった経験、私もよくあります。
子ねこの甘噛みくらいならちょっと痛いと感じるくらいですが、ある程度成長してくるとだんだん噛む力も強くなってきて本当に痛いですよね・・・。
遊びの延長でじゃれて噛んでいるのか、何か別の理由で噛んでくるのか。
猫が人やものを噛んでしまうのには実はさまざまな理由があります。
噛むことが日常化してしまうとそれが癖ついてしまい、治すのには飼い主さんの努力と根気が必要です。今回はわたしが実際に試してみて効果があったなと感じた、すぐできる猫の噛み癖の対処法3選をご紹介します!
猫が人やものを噛む理由・原因
一緒に遊んでいるとき猫がとつぜん手に噛みついてきたり、おなかが空いてごはんが待ちきれなくて飼い主さんのズボンの裾を噛んでイタズラしたり。
猫が人やものに噛みついてしまうのには何かしらの理由があるのです。
噛み癖を直す為にまず最初にしなくてはいけないのが、噛んでしまう理由や原因を探すこと。もしかしたら以下に、あなたの猫ちゃんの「噛む理由」があるかもしれません。
今は触れないで!猫をナデナデしすぎていませんか?
可愛い猫を見つけるとついつい撫でちゃいたくなることありますよね。
猫は基本的に人からナデナデされるのが大好きな動物ですが、中にはあんまり触られたくないと感じる猫もいます。
また、ナデナデされるのが好きな猫でも、長時間触りすぎてしまったり、猫が触られたくない領域(例えばおなかやしっぽ)などを触ってしまうと、「もう触らないで!」と怒って人手を噛んでしまうこともあります。
なので、触りすぎと触る場所には要注意!猫が噛みついてきそうになったり、引っ搔いてきそうな仕草をしたときはいったん撫でるのをストップしましょう。
猫はハンター!猫本来の本能で噛んでしまうことも
猫は穏やかでのんびりしている姿がとても可愛いですが、もともとは狩りで獲物を捕まえていたハンターなのです。
猫と遊ぶとき、よく猫じゃらしや音のでるおもちゃを使いますよね。猫がじゃれたり音の出るおもちゃに反応するのは、ハンターとしての本能がまだ残っているからです。
猫と一緒に遊んでいるときに、とつぜん手に噛みついてきてしまうのは、人の手を獲物だと見立てて攻撃している可能性が高いかもしれません。ですから遊ぶときは、手にじゃれさせるのではなく噛んでも大丈夫なおもちゃを用意してあげるといいでしょう。
猫だってストレス溜まる時がある!それって八つ当たりかも
人間がストレスが溜まるのと同じように、猫にだってストレスが溜まることも実はあるんです。ストレスが溜まってイライラいてしまうと、ついつい誰かに八つ当たりしてしまう…なんてこと、人間なら誰にだって経験があるのではないでしょうか。
猫も怖い目にあって恐怖でストレスが溜まることがあります。たとえば自分だけの縄張りに、勝手に他の猫が踏み込んできたときや、怖い思いをしてビックリしたとき。そういった体験でストレスが溜まり、飼い主さんに噛みつくことで八つ当たりしてしまうのです。
実はどこかケガしてるかも!猫の様子を観察してみよう
普段はナデナデしていても噛まないのに、今日はなぜだか噛もうとする…
そんなときは猫の体に何か異変が起きているのかもしれません。
もしかすると体のどこかをケガしていて「今はケガをしているから触らないで」の合図で、触ろうとすると飼い主さんの手を噛んでしまった可能性もあります。いつもと違った行動をとる場合は猫の様子を注意深く観察して、もしもケガしているのを見つけた場合はすぐにお医者さんに見てもらいましょう。
子ねこの場合は【歯の生え変わり】の時期かも
わたしも我が家の猫「ちょこ」を飼い始めたとき、無性にわたしや旦那の手を噛んできたり、ありとあらゆる家に置いてあるものに噛みつく時期がありました。
ティッシュ箱を噛んだり、テレビのリモコンを噛んだり…。電気のコードまで噛み始めたときは、これはさすがにヤバいと感じて電気コードのカバーを速攻ヨドバシで買いました!
なんでこんなに噛みたがるんだろう…と気になって調べると、子猫には「歯の生え変わりの時期」というものがあるらしく、原因は恐らくそれでした。早いと生後3ヶ月頃から生え変わりが始まり、7~8ヶ月もすると全ての歯が生え変わるそうです。
歯の生え変わりの時期は子ねこにとってはしんどい時期で、歯がむず痒くなって噛みたい衝動が大きくなります。でもこれは成猫になるための準備なので、もし噛まれちゃったとしても多めに見てあげましょう。噛む用のおもちゃなどを用意してあげるといいですね!
今からスグできる!噛み癖の対処法3選
猫が人やものを噛んでしまうのにはさまざまな理由がありました。ですが理由や原因が分かったとしても、今すぐに嚙み癖を直すのはとても難しいですし、しつけには飼い主さんの努力と根気が必要ですよね。
遅くなりましたがここで本題です!ここからは、わたしがこれまでの人生で一緒に過ごしてきた歴代の猫ちゃんたちに、効果が見られた嚙み癖の対処法3選をご紹介します。どれもスグに試せるものなので、是非お困りの方は試してみてください。
1:噛む用のおもちゃ・ぬいぐるみを用意してあげる
猫じゃらしやポインターなど猫のおもちゃにも色々ありますが、嚙み癖を治すために有効なのが噛む用のおもちゃを用意することです。その中でもわたしが買ってよかった・効果があったと感じたのは『抱きつき枕』です。『蹴りぐるみ』とも言いますね。
うちでいま愛用しているのはコレ↓↓
我が家の猫「ちょこ」の蹴りとよだれが付きまくっている一級品です(笑)
この抱き枕、エビフライの形やお肉の形、お魚の形といっぱい種類があります。うちには初代「シャケの抱き枕」がいましたが知らぬ間に行方不明になり、今使っているのが2代目になります。
抱き枕は、猫が好きな恰好で、好きな時間に、好きなタイミングで蹴りを入れられるし、ガシガシ噛んでも大丈夫。噛むのに疲れたら本来の使用方法で抱き枕にして寝てくれます。本当に優れものです。
ネットでも、近くの量販店とかでもすぐ買えますし、~2000円くらいで比較的安価に手に入るのですごくオススメです!試してみる価値アリ!
2:猫ちゃん用のしつけスプレーで対策
これを見つけたときは画期的な商品だな~!と驚きました。
実家で買っていた猫たちの中で、家のソファーを引っ掻いたり噛んだりして穴をあけてしまう子がいたんです。ダメ!と祖母が怒っても知らんぷりで、他にも障子に突進して突き破ったり、仏壇の上に登って爪とぎをしたり、イタズラが大好きな猫でした。
どうしたものかと頭を悩ませているときに、猫用のしつけスプレーがあることを知り、すぐさまネットでポチりました。
いろんな種類がありましたが、まずは試しにと思っていたので買ったのはその中でも一番安いものでした。とりあえずソファーにシュッとしてみると、いたずらっ子の猫ちゃんはソファーに近づいてクンクンしはじめ、サッとどこかに行ってしまいました。
効果があったのかはよくわかりませんが、うちの猫ちゃんにとってはスプレーのにおいが苦手な臭いだったのかもしれません。それから祖母がいろんな場所にスプレーを吹きかけていましたが、障子への突進だけはどうしても治りませんでしたね。
スプレーの口コミを見ても種類によって効果が分かれるようで、猫ちゃんの個体差にもよるみたいです。ですが、私的に買ってみて損はなかったので、試してみたいと思うのであれば買ってみてもいいかもしれません!
3:体験させて学ばせる
この方法は、ご家庭によっていろいろなやり方があると思います。猫も人間と同じで、繰り返し体験することによって知識を習得します。「〇〇をすれば悪いこと・嫌なことが起きる」ということを繰り返し体験させることで、猫にとってこれはやってはいけないことなのだと覚えさせることが大事なのです。
たとえばよくあるのが、噛まれたら「痛い!」と大きい声で怒ること。大きい声を出してビックリさせてしつける方法です。
また、噛んだり引っ掻いたりしたら遊んであげないというのも1つの方法です。
ちなみに我が家では、手の指を噛んできたら噛ませたまま、指をグイっと猫の口に押し付けてやります。可哀想かもしれませんが、このとき猫は口に指を入れられたことで「オウェッ」となって噛んだ手を放してくれます。いつもこの方法をするとだんだん噛むのをやめてくれるようになりました。
ですがちょっと可哀想な方法なので、あんまりオススメはしません(笑)
体験させて学ばせる方法はいろんなパターンがあると思うので、ぜひあなたの猫ちゃんに効果が感じられる方法を探してみてください。
まとめ
猫の噛み癖を治す方法としてもう1つオススメなのは、多頭飼をすることです。
ペットショップにいる子ねこなどは小さい頃から親猫や兄弟猫とお別れをし、他の猫たちとじゃれ合って遊んだり、親猫から叱られて学ぶといった経験をほとんどできないまま、新しい飼い主さんのところへ行きます。
本来ならば他の猫たちと触れ合うことで「噛んだら怒られること」や「噛まれたり引っ掻かれたら痛いこと」を学ぶのです。いくら人間が頑張ってしつけを教えたとしても、猫には理解できないこともたくさんあります。
そんな時に効果的なのが多頭飼なのです。おなじ猫同士でじゃれ合ったり遊んだりすることで、噛み癖がなくなったという声も結構ききます。もし多頭飼が可能な環境の方は検討してみてもいいかもしれませんね!
猫の噛み癖をいち早くどうにかしたい…
そんな方は、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください!
1:噛む用のおもちゃ・ぬいぐるみを用意してあげる
2:猫ちゃん用のしつけスプレーで対策
3:体験させて学ばせる