猫の健康と病気

猫の抜け毛がすごい!?原因と対策5選!

猫が大好きだけど、抜け毛がすごくて悩んでいる飼い主さんも多いですよね。

しかし動物を飼う以上、抜け毛の問題は避けられません。日頃から、こまめに掃除をして愛猫に適切なケアをすると、悩みが軽減され予防に繋がるでしょう。

今回は、猫の抜け毛がすごい!?原因と対策5選!を紹介します。

どうして毛が抜けるの?

人間が衣替えをするように、猫も季節の変わり目になると、気温の変化に対応する被毛に生え変わります

春から暑い夏にかけて毛が抜け落ち、スッキリとした風通しの良い状態に整え、秋になると寒い冬に備えてフワフワの被毛に生え変わり、体温を逃さないように調整しているんです。

このように春と秋は換毛期になり、気温の変化が激しい夏と冬を迎える前に、ごっそりと毛が抜け落ちます。飼い主さんには悩みの種かもしれませんが、猫ちゃんにとっては生きるために必要不可欠な作業なんです。

猫に抜け毛はつきもの」と理解して飼育をしましょう。

精神的な症状

精神的な症状

抜け毛には色々な理由があり、ストレスが原因で起きている可能性も考えられるようです。猫がするグルーミングには、精神的な緩和やリラックスする効果があります。

適度なペースが保たれているなら問題ありませんが、過度なグルーミングはストレスがピークに達しているというメッセージになるのです。

また、皮膚のなめすぎによって炎症を起こす場合があるので、愛猫のグルーミングをする頻度に気を配り、過剰になっているようなら皮膚の状態を確認してください。

猫は繊細で、チョットした環境の変化にもストレスを感じています。来客が多く、人の出入りが激しいだけでも精神的な負担を抱えているようです。

日頃から、愛猫が心地よく過ごせる空間を維持してあげると、精神的な不安が緩和され抜け毛の予防になるでしょう。

皮膚病を発症している

皮膚病を発症している

飼い主さんが知らないうちに、皮膚病になっているケースもよくあります。

症状が見られた時は、速やかに病院を受診してください。

~ 主な症状 ~
  • 猫ニキビ

猫ニキビは、あごの下に黒くて小さいブツブツしたものが付着するのですが、汚れだと思い気づかないことが多いです。進行すると痒みが生じ、あごの下を引っ掻くようになります。

この行動が見られたら、熱いお湯でタオルを濡らして、あごや顔周りを拭いてあげる・シャンプーをした時に顔をキレイに洗うと改善できるでしょう

 

  • ノミが寄生する

猫はノミが寄生しやすい動物です。この場合は強い痒みを伴うので、掻きむしって出血することが多くなります。

床に身体をこすりつける・皮膚をガジガジ噛む行動が見られるようになり、掻きむしった場所の毛が抜け落ちてしまうのです。

特に外出の多い猫は、ノミやダニが寄生する可能性が高くなります。

日頃から、足先や肉球・耳や顔・しっぽの先まで、余計なものが付着していないか全身をチェックしましょう。異常を確認した時は、病院で治療を受ける必要があります。

 

  • 食べ物によるアレルギー

いつも食べているフード・おやつに対して、アレルギー反応を起こしているのが原因で抜け毛が酷くなることもあるようです。

栄養のバランスを考えて与えていても、愛猫の身体に合わない成分が含まれている可能性があるので、病院でアレルギー検査を受けて、与えてはいけない成分を把握しておきましょう。

抜け毛の対策5選!

ここからは猫の抜け毛と上手に付き合い、快適なペットライフを送るための、予防・対策について紹介します。

1)毎日のブラッシングで抜ける量を減らそう!

ブラッシング

ブラッシングは余分な毛を取り除き、皮膚についたフケや汚れも一緒に絡め取ります。抜け落ちる前にケアすることで毛が付着するのを防ぎ、掃除をする手間を減らせるでしょう。

また、グルーミングの毛を飲む量を減らして胃腸にかかる負担を軽減させる効果があります。短毛種は週に3〜4回が好ましいのですが、抜け毛がすごい場合や換毛期の時期は毎日でも良いでしょう。毛量が多い長毛種は毎日1〜2回は、ブラッシングをしてください。

毛玉ができやすい耳の後ろ・わき・お尻の周り・しっぽのつけ根や先まで、毛の流れに沿ってブラシでとかしてあげましょう。大切なのは、愛猫の身体に負担を与えないことです。3分〜5分ぐらいを目安に、短めに済ませるよう心がけてください。

毛玉や毛の絡まりが多いと、それだけ時間がかかります。日頃からブラッシングをしておくと時短に繋がり、愛猫に不快な思いをさせずにすむでしょう。

心地のよいブラッシングには、猫を安心させる効果があります。飼い主さんと猫ちゃんにとって良いスキンシップになり、信頼関係を深める貴重な時間です。

名前を呼んだり、優しく撫でたりしながらコミュニケーションを取ってください。

2)フードにも気配りを

フード選びにも気配りを

普段の食事や、おやつに対してアレルギー反応を起こしているのが原因で抜け毛が酷くなると伝えましたが、他にも栄養のバランスが崩れて皮膚トラブルになり、毛が抜け落ちる可能性もあるようです。

十分な栄養が取れていないと、皮膚が弱って被毛が育ちません。また、栄養の取りすぎによって消化不良を起こす・皮脂の分泌が過剰になるなど、配慮する点が多くなります。

ポイントは、健康的なライフスタイルを重視したAランクのフードと、価格がリーズナブルなBランクのフードを交互に与えてバランスを取ることです。そうすると、栄養過多・不足を補い健やかな身体を維持できるでしょう。

不足しがちな、アミノ酸・タンパク質が含まれるフードを与えると皮膚や被毛が美しくなります。毎日の食事に対する気配りが、抜け毛の予防に繋がるんですね。

3)シャンプーで抜け毛対策

シャンプーで抜け毛対策

猫はグルーミングをして身体を清潔に保つので、頻繁にシャンプーをする必要はありませんが、抜け毛がすごい時期や皮膚トラブルを起こしている時に洗ってあげると、効果的です。

基本は、二か月に一回になりますが、清潔な状態が保たれているならペースを伸ばしても良いでしょう。老猫・子猫・長毛種は、月一回が目安です。ただし身体に負担がかかるのを考慮し、愛猫の体調に合わせて洗う頻度を変えてください。

敏感肌に優しい弱酸性は、皮膚が弱い子・老猫・すべての猫種に使えます。子猫は、ワクチン接種が済んでからパピー用のシャンプーで洗ってあげましょう。

外出が多い猫ちゃんは、ノミ・ダニ・蚊などの虫から身を守るために、ハーブのエキスが配合されたものやノミ取りシャンプーがおすすめです。

ハーブには虫よけの効果があり、スッキリとした良い香りが持続します。消臭やリラックスする作用があるので、愛猫と飼い主さんの両方にメリットがあるんです。

ラベンダー・ティーツリー・ローズマリーなどのハーブが含まれるシャンプーは、さらに効果が期待できます。ノミが寄生している子は、定期的にノミ取りシャンプーで洗う・除去するクスリを背中に垂らすと改善していくでしょう。

皮膚トラブルを起こしている猫は、薬用シャンプーが良いのですが、乾燥している場合は皮膚に負担を与えることもあるようです。

市販されている薬用シャンプーも色々な種類があり、どれを使えばいいのか分からないですよね。病院を受診して愛猫の皮膚の状態を調べてもらい、獣医さんに勧められたシャンプーを使用するのが安全だと思います。

適切なシャンプーをして、健やかな皮膚を保つことで抜け毛を防げるでしょう。

4)こまめな掃除で抜け毛対策

こまめな掃除で抜け毛対策

抜け毛の対策で最も重要なのは、お掃除です!

日頃から、こまめに掃除することが悩みから解放される近道になります。

細くて軽い猫の毛は、掃除機をかけると舞い上がって上手く吸い込めません。濡れた雑巾で抜け落ちた毛を拭き取ってから、仕上げに掃除機をかけるとキレイに吸い込みます。

カーペットやソファー・洋服などの布製品に付着した毛を取るには、コロコロは必需品です。キャットタワーなどの、細かいところの毛を取る時はゴム手袋でこするとキレイに絡め取れます。

ソファーを革やレザーにする、カーペットや絨毯をやめてフローリングに張り替えるなど、布製品を減らしたほうが掃除が楽になるでしょう。

5)部屋に新鮮な空気を取り入れる

部屋に新鮮な空気を取り入れる

抜け落ちた毛を放置すると、ダニが繁殖してアレルゲンを引き起こし、飼い主さんの身体にも影響を与えます。

一日三回は、窓を開けて空気の入れ替えをする・空気清浄機を完備するなどの対策をしてください。

まとめ

今回は、猫の抜け毛がすごい!?原因と対策5選について紹介しました。

抜け毛の原因は、換毛期・ストレス・アレルギーなどがあげられます。抜け毛の対策を行うのは、愛猫の健康を維持するために大切なことです。

グルーミングの毛を飲む量が多いと、胃炎や食道炎などの病気を発症する可能性があるので、未然に防ぐためにシャンプーやブラッシングで対応しましょう。

こまめに掃除をして、コロコロやゴム手袋で徹底的に毛を絡め取り、空気清浄機を完備してアレルゲンを減らすように心がけてください。適切な対策をすることで、抜け毛の悩みが軽減されて愛猫と快適なペットライフを送れるでしょう。