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ブリティッシュショートヘアの特徴・性格・飼い方~ブリティッシュショートヘアってどんな猫?~

ブリティッシュショートヘアの特徴・性格・飼い方

気品あふれるブルーがかったグレーの毛色。
太い首に短い足の愛らしい体型。
そして極め付けは、まん丸お顔と
グレーの毛色に映えるゴールドのお目目。

もうその見た目だけで、猫好きさんはメロメロにされてしまいますよね。

ブリティッシュショートヘアがどんな猫ちゃんなのか、とても気になるところです。

今回はブリティッシュショートヘアの特徴や性格などなど、紹介していきたいと思います。

ブリティッシュショートヘアの特徴

ブリティッシュショートヘアの起源は、その名と、上品な見た目から、イギリス!と、思いきや、意外にも古代ローマ帝国と言われています。
ローマ帝国のイギリス襲撃の際に、イギリスに渡ったのではないかと言われているんです。
その後イギリスの軍隊が、ネズミから食糧を守る“優秀なハンター”として、イギリスで多く繁殖、改良がはじまったそうです。イギリスでは最古の猫種と言われています。
意外にも、イギリスの猫ちゃんの始まりは、この“ブルーのハンター”だったんですね。

ウィスカーパッド(ひげ袋)が丸く、低めの鼻、丸くて幅広の頭、丸みのある額、丸くて大きい離れた目、少し短くて骨太な足がとても愛らしいブリティッシュショートヘア。

ルイス・キャロルが書いたイギリスの有名な児童小説『不思議の国のアリス』に出てくるチェシャー猫のモデルにもなるほど、その愛らしさはイギリスでもとても愛されていたことが分かります。

体格は厚みのあるがっしりとした中型体型で、セミコビータイプに分類されます。

ブリティッシュショートヘアは別名『ブリティッシュブルー』とも呼ばれています。その名の通り、ブルーの毛色が一番一般的で人気が高いそうです。

ブリティッシュショートヘアという名前で親しまれている猫ちゃんですが、長毛種であれば“ブリティッシュロングヘア”と呼ばれるそうです。
毛種もショートヘア、セミロング、ロングヘアと、多種なようです。

被毛カラーも豊富です。
ブルー
クリーム
ブルー&ホワイト(ハチワレ)
キャリコ(三毛)  などなど様々。

目の色も毛色に準じて
ブルー、グリーン、ヘーゼル、ゴールド、カッパー、オッドアイなど様々です。

ブリティッシュショートヘアの性格

ハンターの気質は健在で、特に幼いうちは遊ぶのが大好きです。
成長するにつれて、静かな場所を好み、うるさい場所を苦手とするようになります。
飼い主さんのお膝よりも、ソファなどの気に入った場所で寝る方が好きなようです。
自立心が強く、1匹で居ることを苦としない性格なので、お留守番はあまり心配ないと言われていますが、長すぎるお留守番は、もちろん禁物です。

少し気難しい面もあるようで、しつこくされることを嫌います。
来客などの見知らぬ相手に懐くことは非常に少ないと言われています。
しつこくすると怒ることもあるので、そんな時はそっとしておいてあげましょう。
そんな性格からか、“猫界のウィンストン・チャーチル”
ブリティッシュショートヘアは、そんな呼び名もあるそうです。

賢い性格ですので、“家族”と認識した人間に対しては、穏やかに優しく接してくれることでしょう。

我慢強い性格でもあるこの猫ちゃんは、自然とストレスを溜めやすいため、
猫ちゃんの性格も配慮した飼育環境を作ってあげることが理想的です。

ブリティッシュショートヘアの大きさと寿命

骨太で筋肉質な中型〜大型体型。
セミコピータイプに分類されます。

メス猫ちゃんよりもオス猫ちゃんの方がやや大きく成長します。

成猫になるまで2〜3年と言われており、比較的ゆっくり成長する猫ちゃんです。

・体長 約40cm〜50cm

・体重 オス 約4〜8kg
メス 約3〜5kg

・寿命 14〜17年前後と言われています。
※猫ちゃんの平均寿命は約15年と言われています。

ブリティッシュショートヘアの価格

約10〜25万円

チャンピオン猫の血を引いているなど、血統書が付いていると30万円を超える猫ちゃんもいるとのことです。
最高価格で約50万円の猫ちゃんもいました。

一般的に子猫の価格は、猫種スタンダードに近いかどうか、血統、顔つき、毛色、体の大きさ、月齢などの要因で判断されます。

ブリティッシュショートヘアの飼い方

キャットフード選び

骨太で筋肉質な体型なので、若年期は筋肉の成長を促すため、高タンパク・高カロリーな食事が理想的と言われていますが、

ただ、壮年期になるにつれて、運動量が減っていきますので、肥満には注意が必要です。

低脂肪のキャットフードに変更することで、太りにくくなるそうです。
しかし脂肪分は、皮膚や皮毛の健康維持、免疫力の維持に必要不可欠な栄養ですので、極端に減らすことは良くないとされています。
マグネシウムの過剰摂取・不足も、猫ちゃんの健康に影響を及ぼします。
普段あげるキャットフードの内容物も確認・見直しをすると、より猫ちゃんの健康につながります。

体を動かすのが大好き

昔、ネズミ狩りをしていたハンター猫ちゃんですから、体動かすことが大好きです。
一緒に遊んであげる時は十分に相手をしてあげると、猫ちゃんも喜びます。

中年齢以降は落ち着き、運動量が減るので、飼い主さんが運動させるための工夫をしてあげる必要があります。
お気に入りのおもちゃで遊びに誘ったり、キャットタワーを設置するなど、運動ができる環境を作ってあげることで、運動不足や肥満対策につながります。

定期的なブラッシング

ブリティッシュショートヘアは短毛種のダブルコート。
抜け毛の量も多くは無いですが、定期的なブラッシングを心がけましょう。
換毛期であれば1日に1〜2回、抜け毛が少ない時期は週2〜3回程度のブラッシングをしてあげると良いでしょう。
お風呂は月に1回程度を目安に。

性格的にブラッシングやお風呂は苦手なブリティッシュショートヘアですので、幼いうちから繰り返して慣れさせておくことがオススメです。

ブリティッシュショートヘアのかかりやすい病気


・肥満
運動不足や、ストレスを溜めやすい性格から、肥満になりやすい体質と言われています。
色々な病気に繋がる原因なので、食事管理・運動管理で避けたい病気の一つです。

・肥大型心筋症
肥大型心筋症とは、心室壁を形成している心筋が肥大して分厚くなることで心室腔が狭くなりに全身に十分な血液が流れ込むことができなくなり、血液の循環不全を起こしてしまう病気です。

・関節炎
手足が短い体型から、関節に負担がかかりやすいと言われています。
急激な体重の増加や、肥満を避けるために、日々の運動管理、食事管理が大切です。

・血液
猫の血液型はA型がスタンダードですが、ブリティッシュショートヘアはB型が
約4割を占めています。
これは珍しい猫種と言えますが、輸血ができにくいというデメリットがあります。
猫ちゃんの血液型検査を行い、行きつけの動物病院がありましたら、もしもの時にB型の血液を用意してもらえるか。など確認しておくと安心です。

まとめ

ブリティッシュショートヘアの紹介、いかがでしたか?

見た目通り、気品あふれる穏やかな猫ちゃんであることが分かりました。

毛色や毛種、瞳の色も様々ということが分かり、どんなブリティッシュショートヘアとの出会いがあるか楽しみになりますね。

また、気難しく我慢強い性格でもあることが分かりました。
事前に確認や準備をして、猫ちゃんを迎えてあげて、大好きな飼い主さんと穏やかに過ごせる環境作りを心掛けたいものですね。

かかりやすい病気についても知っていく中で、子猫から成猫への移行期間は、体質やライフスタイルに適した栄養バランスが含まれた食事に移行していく必要があるということが分かりました。

健康管理には十分に気を配り、大切な猫ちゃんとの楽しい生活が送れますように。

以上、猫らしくてとっても愛らしいブリティッシュショートヘアのご紹介でした。

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