お風呂上がりに化粧水でお肌を保湿したあと、愛猫に顔を舐められたことはありませんか？ぺろぺろと無邪気に顔を舐めてくる愛猫の姿はとても可愛らしいですが、その一方で化粧水や乳液を舐めて大丈夫なのか不安にもなりますよね。
猫の健康を守るのは飼い主さんの役目。
この記事を通して、猫が化粧水を舐めることの危険性と対策を一緒に学んでいきましょう。
猫が化粧水のついた手を舐めてしまう理由
猫が化粧水や乳液などの化粧品を舐める理由ははっきりしていません。
しかし、どうやらそれら化粧品の匂いや成分が、猫の行動と結びついているようなのです。
そこで、まずは猫が化粧水や乳液を舐めようとする理由について詳しくご紹介します。
化粧水や乳液の糖類や油分に反応している
猫が化粧水や乳液のついた飼い主さんのお肌を舐める理由の一つに、化粧水・乳液などに含まれる糖質や油分への反応が挙げられます。猫が反応していると言われる成分には、次のようなものがあります。
グリセリン
お肌を保湿してくれる成分である「グリセリン」は、甘味のある成分です。じつは、さきほど糖質に反応しているとご説明しましたが、猫は甘みを感じることがない生き物なのです。ではどうして甘味のある「グリセリン」に反応するのかと思いますよね。猫は甘味を感じることがない生き物ではありますが、かすかな甘い匂いを敏感に感じ取り、その匂いに引き寄せられている可能性があるのです。
トレハロース
保湿成分として有名なもののひとつに、「トレハロース」というものがあります。
トレハロースはトレハオースとも呼ばれる甘味料で、天然の糖質として食品業界に広まってきています。このトレハロース、驚くほど優秀な保水能力があるために、化粧品業界でも化粧品の保湿成分として利用されているのです。
飼い主さんが使用している化粧水や乳液に保湿成分としてトレハロースが含まれていた場合、このトレハロースの甘い香りを敏感に察知した猫がお肌を舐めたのかもしれませんね。
いつもと違う匂いの飼い主さんに戸惑っている
大好きな飼い主さんの匂いが変わってしまうと、どうやら猫も戸惑うようです。
お風呂上がりに猫がすりすりと頭をこすりつけてくることがあるでしょう。
これは、「大好きな飼い主さんから自分の匂いが消えた！」「なんだかいつもと違う匂いがする！」と思って、自分の匂いをこすりつけようと必死になるからなのです。
化粧水や乳液でスキンケアした肌も同じで、猫にとっては「どうしていつもと匂いが違うの？」と胸がザワザワするのでしょう。飼い主さんのお顔や手を一生懸命舐めてくるのは、化粧品の匂いを自分の匂いで上書きしたい気持ちの表れだということなんですね。
化粧水や乳液の香りが気になる！
猫は人間に比べて、とても嗅覚がするどい動物です。どのくらいするどいのかというと、なんと人間の１万倍～１０万倍！もう、想像もつかない数字ですよね。
これだけ嗅覚のするどい猫ですから、化粧水や乳液のほんのりとした香りに対して興味を持ってしまうのも仕方のないことでしょう。
また、猫にとっては「腐敗したような酸っぱい匂い」以外はどれも「食べても大丈夫な匂い」という認識です。化粧水や乳液、ハンドクリームなどはお肌に直接つけるものなので、猫が嫌がるような酸っぱい匂いではありませんよね。そのため、スキンケア後のお肌が「舐めても食べても大丈夫なもの」として認識されている可能性はとても高いです。
猫が化粧水を舐めることの危険性
「化粧水や乳液、ハンドクリームは、猫が舐めても安全？」
「猫にとって危険性はあるの？」
という不安は、どうしても拭い去れないですよね。
飼い主さんの心配する通り、猫が化粧水を舐めることは、安全とは言い切れません。
例えば、猫が化粧水や乳液のついた肌を舐めようとする理由の一つに「匂い」がありますが、そもそも猫が匂いを嗅いでも体に影響がない香りというのは詳しく解明されていないのです。
「うちの子は化粧水を舐めても体調を崩したことはないのに…」という人もいるかもしれません。しかし、どんな場合でも化粧品全般の匂いには充分注意するべきです。
じつは、過去には強い匂いのアロマオイルに興味をもって舐めてしまった猫が死亡した事件がありました。人間にとってはなんでもないものでも、猫の命を簡単に奪う可能性があるのです。
猫の飼い主さんが化粧品を選ぶときの大事なポイント
それでは、飼い主さんが化粧品を選ぶときに気をつけるべきポイントは何なのでしょうか。
是非参考にしていただきたいポイントとして、「無香料であること」「猫にとって危険な成分が使われていないこと」の２点が挙げられます。
無香料であること
スキンケア後の飼い主さんのお顔を猫が舐めてしまう理由として、「匂い」が大きく関係していることは最初にお話しました。匂いがきっかけになって舐めてしまうのであれば、無香料の化粧品を選ぶという選択肢があります。化粧品を選ぶ際には重視したいポイントです。
猫にとって危険な成分が含まれていないこと
猫にとって危険な成分が含まれていないことも重要です。
飼い主さんが気を付けるべきおもな成分は以下の通りです。
気を付けるべきおもな成分
・アルコール（エタノール）
・キシリトール
・エッセンシャルオイル（精油）
一般に販売されている化粧水や乳液などの化粧品は、人間の健康を害さないよう数々のテストをクリアしてきています。しかし、だからといって猫にとっても安全とは言えません。愛猫の健康を願うなら、自分で成分を全てチェックしてから購入するか、もしくはペット用に開発された「猫が舐めても安全な商品」を選ぶ必要があるのです。
猫が舐めても安全な化粧品
「猫が舐めても安全な商品と言っても、そんな商品どのお店でもみたことないのに…」と思った人もいるでしょう。そんなあなたにおすすめしたいのが、Pents（ペンツ）から発売されている「ペットと暮らす人の化粧水・乳液・ハンドクリーム」です。
Pents（ペンツ）はInstagramフォロワー７万人の声から生まれました。
「大切なペットの健康を守りたい」
そんな想いを受け止め開発されたPents（ペンツ）の化粧水・乳液・ハンドクリームは、心から大切にしている愛猫・愛犬がいる飼い主さんにぴったりです。
Pents（ペンツ）の「ペットと暮らす人の化粧水・乳液・ハンドクリーム」で、不安になることなく愛猫と触れあえる生活を手に入れてみませんか。
ペットが化粧品を舐めてしまった時の対処法
参考：https://faq.wp.shiseido.co.jp/faq/show/73?category_id=27&site_domain=support
最後に、大切な愛猫が化粧品を舐めてしまった時の対処法についてご紹介したいと思います。
万が一猫が化粧品を舐めてしまった場合には、対処法として次の三点が挙げられます。
□濡れたガーゼでお口の中を拭いてあげる
□舐めるにとどまらず飲み込んでしまった場合には、胃の中で薄めるために水を飲ませて様子をみる
□飼い主さん自身が不安な時やペットの様子がおかしい時には、舐めてしまった化粧品を持って獣医の診察を受ける
この対処法を知っておけば、何かトラブルがあってもすぐに対応できますね。
とは言え、化粧水などを舐めても元気そうだからと軽視せずに、常日頃から化粧品類や芳香剤・アロマディフューザーなどは猫の手が届かない場所に置くようにしましょう。
ふれあいも猫の健康も守っていけるのは飼い主さんだけ
大切な家族である愛猫とのふれあいは、飼い主さんにとってかけがえのない時間ですよね。そんな大切な時間が万が一化粧品によって奪われてしまったら、後悔してもしきれないことでしょう。
楽しいふれあいの時間も猫の健康も、守っていけるのは飼い主さんだけ。猫と一緒に暮らしていても安心して使える化粧品で、お風呂上がりのスキンケアタイムをぜひ楽しんでくださいね。
