豊かなフワフワの愛らしい長毛。ピンと立った耳と、真っ直ぐに伸びた鼻筋。
大きな体と、とても可憐な見た目…
有名な愛称では
「森の妖精」とも呼ばれ、そのミステリアスな雰囲気と、温厚でフレンドリーな性格から、長毛猫の人気上位にランクインしています。
アメリカなどではノルウェージャンフォレストキャットを略して「ウィージー」という愛称で親しまれるほど、人気の猫ちゃんなのだそうです。
今回は、そんなミステリアスな猫ちゃん、ノルウェージャンフォレストキャットの特徴や性格、飼い方などを紹介していきたいと思います。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
ノルウェージャンフォレストキャットは、その名の通り、北欧ノルウェー生まれの大型の長毛種です。
『森の妖精』と言うミステリアスな愛称を持ち、神話にも登場するため、神秘的な魅力で多くの人に愛されています。
フォレストキャット、つまり『森林の猫』を意味しています。
ノルウェージャンフォレストキャットは、とても大きな猫としても知られていますが実際にはどのくらいの大きさなのでしょうか?
猫ちゃんの体型は体の大きさや体格によって大きく6つに分類されているそうです。
ノルウェージャンフォレストキャットは、その中でも最も大きく重量感のある体型である『ロング&サブスタンシャル』と呼ばれているそうです。
ノルウェージャンフォレストキャットには『ヨーロッパライン』と『アメリカライン』の2つの系統があります。
ヨーロッパラインは野生的な顔立ちで、たくましく大きな骨格長いしっぽが特徴です。アメリカラインは穏やかな顔立ちで少し胴体が短く華奢な印象です。
日本で暮らすノルウェージャンフォレストキャットは、ほとんどがアメリカラインであると言われています。
運動能力がとても高い猫!?
また、ノルウェージャンフォレストキャットは丈夫でたくましく運動好きな猫です。ノルウェーの森を駆け巡って狩りをする生活をしていたため、運動能力がとても高い猫種です。
また、その昔、寒さの厳しいノルウェーの森の中に住んでいたため、豊かな輝く毛並みを持つことが最大の特徴です。
その毛並みは雪や風から体を守るためのオーバーコートと、
まるで羊毛のようにふわふわとして保温性に優れたアンダーコートの二重仕立てになっています。
換毛期である春や秋頃はアンダーコートの毛がたくさん抜ける傾向にあるそうです。この時期は比較的抜け毛が多いため、お手入れやお掃除が少し大変かもしれません。
ですが、ふわふわでしなやかな毛並みが特徴的なノルウェージャンフォレストキャット。ずっと触っていたくなるほどの毛並みは、一度触ったらやみつきになること間違いなし。愛猫家にはたまらないことでしょう。
豊富なカラーバリエーション
そんなノルウェージャンフォレストキャットは、森で暮らしていた野生種ということもあり、カラーバリエーションがとても豊富。
少し紹介したいと思います。
ホワイト、オレンジ、ブラックが入ったキャリコ。日本の三毛猫の毛色に似ています。
定番のブラウン、根強い人気のシルバー。
ブラック、グレーやブルー、ホワイトなどの単色。
バイカラーのハチワレや、しま模様のシンバー&ホワイトや、日本猫の茶トラに似たレッド&ホワイト
色の掛け合わせも様々です。
それぞれの猫ちゃんによって色味も濃淡も模様も、全く違うので本当にカラーバリエーションが豊富な猫ちゃんです。
どんなカラーの猫ちゃんがいるのか探すことも楽しみの1つになりそうですね。
ノルウェージャンフォレストキャットは、野生種ということもあってか、水を楽しむ数少ない猫種の1つです。一緒にお風呂を楽しむなんてこともできちゃうかもしれません。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格
性格は、見た目とは反対に、温厚で優しい性格のためペット向きの猫であるとも言われています。ひょうきんで人間とのスキンシップを好むフレンドリーな性格。また寂しがり屋の一面もあります。そして、何よりも可愛らしいのが、大好きな飼い主さんには“甘えん坊”というところです。
見た目とのギャップが非常に多く、飼い主さんには堪らないですね。
また野生育ちということもあってか、頭もとても良いため、簡単な芸であればすぐに覚えてくれるそうです!
ノルウェーの厳しい環境で生活していたため、忍耐強いところもあり、幼いお子さんや他のペットがしつこくかまっても辛抱強く相手をすることができるとか。
穏やかで落ち着いた性格ですが、好奇心旺盛で運動神経もバツグン!遊ぶのも大好きなのだそうです。
この猫の飼い主さんは、愛情に満ちた優しい猫と表現される方が多いそうです。
非常に愛嬌のある性格の猫ちゃんということがわかりますね。
ノルウェージャンフォレストキャットの大きさと寿命
体長…約30〜50cm
体重…約3.5〜5.5kg
メスは3.5〜5.5kg
オスは3.5〜6.5kg
メスよりもオスの方が大きくなると言われており、中には8kgを超える猫ちゃんもいるそうです。
また、性別や飼育環境によって、個体差が様々ということが分かりました。
一般的な猫ちゃんの平均体調は25cm〜30cmほど、平均体重は3〜5kgほどですから一般的な猫ちゃんに比べると、1.5倍〜2倍ほど大きいことがわかります。
ノルウェージャンキャットの寿命は11〜14歳前後と言われています。
ノルウェージャンフォレストキャットの価格
12〜25万円前後
CFAやTICAの血統書を持つ子猫や珍しいカラーを持つ子猫の場合は30万円を超える価格で取引されることもあるそうです。
ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方
寒さの厳しいノルウェーの森の中に住んでいたため、豊かな毛並みを持ったいます。
その毛並みは雪や風から体を守るためのオーバーコートと、
まるで羊毛のようにふわふわとして保温性に優れたアンダーコートの二重仕立てになっています。
魅力の一つでもあるフワフワの長毛ですが、もちろんお手入れも大切です。
特に、換毛期である春や秋頃はアンダーコートの毛がたくさん抜ける傾向にあるそうです。この時期は比較的抜け毛が多いため、猫ちゃんの毛のお手入れや、お部屋のお掃除が少し大変かもしれません。
長毛種のノルウェージャンフォレストキャットは、1日1回、換毛期は1日2回を心がけブラッシングをしてあげましょう。
愛猫家の間で人気のブラッシングアイテム『ファーミネーター』は、ご存知ですか?
ファーミネーターは主にアンダーコートの抜け毛を取り除いてくれるので、二重仕立ての毛並みを持ったノルウェージャンフォレストキャットにお勧めです。
森の中で駆け回っていたと言われる猫種ですから、運動は大好き。おうちの中でも活発に運動ができる環境作りが必要です。また、太りやすい猫と言う情報も目にしましたので、運動による健康管理も大切です。
体重が比較的ある大型猫ですので、キャットタワーやキャットステップ等を設置する場合は丈夫なものを選びましょう。またしっかりと固定をする必要があります。
屋外で運動することが大好きな猫ですが、十分に運動が出来るような高低差を設けた環境があれば、室内だけでも十分に飼育することが可能と言われています。
野生の中で高いところを好んで生活していた習性が残っており、室内でも本棚や家具、家電製品等の上といった高いところを好む傾向にあります
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気
・毛球症…長毛種は特に気をつけたい病気。毛づくろいの際に飲み込んだ自分の毛が、お腹の中に溜まって排出できなくなったために起きる病気です。
◎日ごろからブラッシングをして無駄な毛を取り除き、定期的にシャンプーをすることで少しでも形を飲み込む量を減らしてあげましょう。毛玉ケアのできるキャットフードや、毛玉を吐き出しやすくする『猫草』を与えるのもオススメです。
・熱中症…夏の暑さなどが原因で、呼吸困難や嘔吐、下痢、ふらつきや震えなどの症状を引き起こします。ひどい場合には出血症状やひきつけ、ショック症状を起こし、命を失うこともある危険な病気です。
◎夏場はエアコンを27度前後にし除湿も行いましょう。温度湿度の調整をしてあげることで快適に過ごすことができます。また夏場は『サマーカット』という方法もあります。毛並みは冬までに完全に戻るそうなので安心です。
・糖尿病
◎運動不足やカロリーの取りすぎ、早食いも発症の原因となりそうです。
肥満になりやすいと言われるノルウェージャンフォレストキャット。
毎日の食事管理がとても大切です。運動不足の改善食べ過ぎを減らす、早食いを防ぐお皿を用意するなどの対策がとても大切です。フード選びも慎重に。
・尿路結石性…肝臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる病気です。
◎きれいなお水をこまめに飲ませる。きれい好きな猫ちゃんのために、おトイレの掃除をこまめに行う。塩分の多い人間の食事を与えないなど、普段からの対策を心がけましょう。
まとめ
ノルウェーフォレストジャンキャットは、森の妖精と言うミステリアスな愛称と見た目とは反対に、穏やかでフレンドリーな性格と言うことがよくわかりました。
猫種の中では比較的大きな身体ですが、穏やかで忍耐強い性格から、幼いお子様や他のペットがいるご家庭にも迎えやすい猫種であるということが分かりました。
寒い地方出身の猫なので、寒さには比較的強く、暑さは苦手なので、夏場は熱中症対策が必須の猫ちゃんであるということ。
毛並みのお手入れと室内温度管理ができれば、比較的飼いやすい猫種であるということも分かりました。
猫の中でも大きめの猫種ということですが、
性別や飼育環境によって、個体差が様々ということも分かりました。
飼育の際には、専門家の方に、どれくらい大きくなるのか、長毛種のお手入れの仕方、飼育環境について、知識を仕入れ知っておくことが何よりも大切ですね。
大きな見た目で、飼い主さんには甘えん坊な一面を見せるというノルウェージャンフォレストキャット。
愛嬌たっぷりのフワフワな
『妖精』との暮らしで、是非癒されたいものですね。